iPhoneを使っていて、電池残量がまだ残っていたはずなのに、突然画面が真っ暗になってつかなくなってしまうという経験をしたことのある方もいるのではないでしょうか。暗くなったまま元に戻らなくなってしまうと、故障を疑ってしまうかもしれません。しかし、iPhoneの画面が真っ暗になってつかなくなる因はいくつかあるため、必ずしも故障とは限らないのです。画面の表示に関連するパーツの不具合の場合もあれば、電源の不具合やシステムトラブルの場合もあり、原因によって対処法が異なります。こちらでは、iPhoneの画面がつかないときに考えられる原因とその対処法についてご紹介します。
原因が電源電池不足の場合はケーブルに接続して充電してみる
iPhoneの画面がつかない原因としてまず考えられるのが、充電不足です。画面の電池残量アイコンでまだ30%近く充電が残っていると表示されていても、大容量を通信したり、複数のアプリを同時に起動していたりすることで、電池が急になくなってしまう場合があります。特に、1~2年使用しているiPhoneはバッテリーが劣化して、電池容量が購入当時よりも少なくなっているため、充電が不足しやすくなります。
iPhoneが急に真っ暗になってしまったときは、まずケーブルに接続して充電することをおすすめします。電池残量不足が原因でiPhoneの画面がつかなくなっている場合、充電すれば再起動できます。ただし、バッテリーの消耗具合やお使いの電源ケーブルの性能の違いによって、30分近く充電ケーブルにつないでおかないと再起動しないこともあります。ケーブルをつないだあとにすぐ電源が入るとは限らないので、ご注意ください。
原因がシステムの場合は強制終了して再起動してみる
充電不足以外で、iPhoneの画面が暗くなってつかない原因として、システムの不具合が考えられます。30分以上充電しても画面が暗い場合は、iPhoneを強制終了させる方法がおすすめです。
iPhoneの強制終了と再起動の方法は、お使いのiPhoneのモデルによって異なります。iPhone6sまでの機種は、本体前面のホームボタンと、側面の電源ボタンを同時に5秒以上長押しします。すると一度画面表示が消え、その後Appleのロゴマークが表示されるので、この段階でボタンを放せば強制終了と再起動が完了します。。iPhone7は、起動していないときにホームボタンを押しても反応しないため、本体側面の電源ボタンと、音量の-ボタンを同時に押すと、同じように強制終了と再起動ができます。
iPhone8以降の機種は、まず音量の+ボタンを押してすぐ放し、その後音量の-ボタンを押してすぐ放します。そして側面の電源ボタンをAppleのロゴマークが表示されるまで長押しすることで、強制終了と再起動ができます。
反応がない場合はiTunesに接続してバックアップから復元してみる
iPhoneを強制終了しても、フリーズしたままで反応がない場合、iTunesがインストールされたパソコンに接続することで復旧できることがあります。充電や再起動でも不具合が直らない場合は、最新のiTunesをインストールしたパソコンにiPhoneを接続してみることをおすすめします。パソコンとの接続ができた時点で画面操作が可能になることもあります。
iTunesの操作画面上でお使いのiPhoneが認識されたら、バックアップからiPhoneを復元しましょう。なお、iTunesで復元を行う場合、最後にiPhoneをバックアップしたときの状態が再現されます。そのため、最後にバックアップした時点よりもあとにインストールしたアプリや保存したデータは、iPhone上から消えてしまうので注意が必要です。また、一度もiPhoneをバックアップしていない場合は復元操作ができません。
復元しても画面がつかないなら修理や交換が必要な場合も
iTunesを使った復元まで試しても画面の表示が直らない場合は、画像に関係するパーツが故障している可能性が考えられます。落下や水没などによって画面表示に必要な回路に不具合が起きると、システムの復元や充電を行っても正常に動作できない状態になります。
iPhoneのディスプレイと本体をつなぐケーブルが外れたことが原因であれば、ケーブルを接続しなおす修理で元の状態に戻せます。しかし、水没などでiPhone内部のパーツに耐えきれないほどの負荷がかかったり、回路の一部がさびてしまったりした場合は、パーツまたは本体の交換が必要です。内部の故障が原因の場合は、修理店に依頼してみて、部品交換で直るか本体を取り換える必要があるかを判断してもらうことをおすすめします。
iPhoneの画面が真っ暗になったまま、充電やiTunesによる復元を行っても反応がない場合、専門店での修理が必要です。本記事でご紹介した操作を一通り試しても状態が良くならない場合は、お近くの修理専門店にご相談ください。修理専門店では、iPhoneの内部を確認したうえで、復旧に必要な対応の判断をします。また、正規店と比べて待ち時間も短く、安い費用で修理が可能です。iPhoneのトラブルでお困りの際は、ぜひ専門店に修理を依頼してみるとよいでしょう。