何の操作もしていないにもかかわらず、突然iPhoneが再起動していたら驚いてしまいますよね。ましてや、それが何度も繰り返されているとなれば、本体の故障やウイルス感染などを疑ってしまうでしょう。このような現象は「リンゴループ」と呼ばれており、多くのiPhoneユーザーの悩みの種となっていることが分かっています。このiPhoneが再起動を繰り返す「リンゴループ」はどうして引き起こされてしまうのでしょうか? 今回は、その原因と対処法についてご紹介します。繰り返される再起動に悩まされている方は参考にしてみてください。
iPhoneの再起動を繰り返す「リンゴループ」とは?
iPhoneを使用する中で発生してしまうことのある「リンゴループ」には、複数のパターンがあります。
もっとも多いのは、突然にiPhoneが再起動され、起動時のリンゴマークのまま、まったく先へと進まなくなってしまう症状です。画面にAppleのリンゴマークが表示されたままになってしまうことから「リンゴループ」と呼ばれるようになりました。このほかにも、頻繁に再起動が起こり、そのたびに長時間操作不能になってしまうといった症状が見られるケースもあるようです。
普段から、通常通りに使用していればめったに起こることのない「リンゴループ」ですが、それまで何事もなく使えていたにもかかわらず、突然起こることもあります。いずれにしても、iPhoneを使用するうえで問題がある状況ですから、すみやかに対処しましょう。
リンゴループの不具合が起こってしまうのはアップデートなどが原因
現在、リンゴループが起こる原因については明確に特定できていません。しかし、その中でも特に有力とされているのが、iOSアップデートの失敗です。
通常、アップデートはWi-Fi環境で行われますが、データのダウンロード中にWi-Fi接続が切れてしまったり、充電ケーブルなどが外れて電源トラブルが発生してしまったりすると、アップデートに失敗してしまいます。すると、中途半端な状態でiOSの更新が行われることになり、さまざまな不具合が引き起こされるのです。リンゴループもそのひとつであると考えられています。
iPhoneは定期的にシステムのアップデートとインストールが行われています。前日まではまったく問題なく使用できていても、眠っている間などにアップデートに失敗し、朝起きるとリンゴループ状態になっているというケースが少なくありません。
再起動を繰り返す現象の対処法
iPhoneが不可解な動きをみせるリンゴループが発生すると、不安に感じられるかもしれません。しかし、致命的な故障などではないケースがほとんどであるため、まずはご紹介する対処法をお試しください。
もっとも簡単な方法が、強制終了+再起動です。リンゴループの最中でも、電源ボタンを長押しすることによって強制終了ができます。そして、再起動することによってリンゴループが解除されるケースもあります。それでも解決しない場合、SIMカードを抜いて再起動することによって解消される場合もあるようです。
アップデートのトラブルでシステムトラブルが起こっている場合、パソコンのiTunesと同期し、アップデートを完了させることで解消できるケースもあります。これらの方法を複数回試すことによって解消されるというケースも報告されていますから、一度で解消することができなくても諦めずに試してみましょう。
iPhoneの時間帯とアプリ通知のバグが原因のことも
iPhoneには通知機能があり、さまざまなアプリからの通知を受け取れるようになっています。この通知によるバグがリンゴループの原因となっているケースもあります。iPhoneで設定されている時間帯と、アプリの通知の関係でバグが引き起こされるのです。
対処法としては、アプリの通知を一時的にすべてオフにすることなどが挙げられます。現在では、OSアップデートによってこのバグは解消されていますから、まずはOSを最新の状態にしましょう。ただし、OSアップデート時にはまれにではありますが、データが消えてしまうおそれがあります。アップデートを実施する前には、忘れずにバックアップをとっておくようにしましょう。
また、アップデートに失敗してしまうと、今度はそれがリンゴループを引き起こす原因となってしまいます。しっかりと電源に接続して、Wi-Fi電波の良い場所でアップデートを行うようにしてください。
リンゴループはiPhoneのトラブルの中でもかなりやっかいなもののひとつです。一度ループ状態に入ってしまうと、何もできなくなってしまいますから、すぐに対処してみてください。こちらでご紹介した方法を試していくことによって、基本的にはリンゴループから抜け出せると考えられます。
どうしても解消できない場合は、iPhone修理専門店などに持ち込むことも検討してみましょう。ハードウエア面のトラブルの場合は、修理が必要となります。不安なときは修理専門店でプロに確認してもらうと安心です。