iPhoneを使っていると、突然フリーズして電源が切れなくなる場合があります。再起動を試しても電源が切れない場合、どうすれば復活するのか分からず焦りますよね。そんなときは、iPhoneを強制終了するという方法があります。ここでは、操作できなくなったiPhoneを強制終了させ、もとの動作に戻すための方法をご紹介します。フリーズした原因や、iPhoneの種類に合わせて紹介しますので、ご自身のiPhoneはどれに当てはまるのかぜひ参考にしてみてください。
ホームボタン・電源ボタンを使用したiPhone強制終了の方法
お使いの機種がiPhone6sまでの場合、ホームボタンと電源ボタン(スリープボタン)を使って強制終了できます。iPhone本体の前面についている丸いホームボタンと、側面についている電源ボタンを同時に押したまま5秒ほど待つと、一度画面の表示が消えます。そのまま2つのボタンを押しっぱなしにしておくと、Appleのロゴマークが表示され、その時点で両方のボタンを放すと再起動が完了です。
ただし、iPhone7とiPhone7 Plusでは、ホームボタンが感圧式になったため、iPhoneが正常に動作しているときしかボタンを押すことができません。そのため、ホームボタンの代わりに音量のマイナスボタンをつかって強制終了させます。手順はiPhone6sまでと同様ですが、同時押しするボタンが音量のマイナスボタンと電源ボタンになります。両方とも本体側面についているボタンですので、お間違えのないようご注意ください。
アクセシビリティを使用した強制終了の対処方法
iPhone8以降のモデルでは、本体にホームボタンがないため、別の方法で強制終了させる必要があります。「Assistive Touch」というモードを使うことで、強制再起動が可能です。iPhoneの操作が可能な状態であれば、ホーム画面から「設定」を開き、一般の項目内の「アクセシビリティ」を選択すると、Assistive Touchを起動できます。Assistive Touchをオンにすると、画面に白い丸が表示されるのでタッチしましょう。次に、「デバイス」から「画面をロック」を長押しすることで、iPhoneの電源を強制的に切ることができます。
この方法による強制終了は、iPhone8以前の機種でも使えます。もし、ボタンの長押しによる強制終了ができない場合には、こちらの方法を試されることをおすすめします。なお、iPhone8やiPhone8 Plusで、ボタンの長押しをしても強制再起動にはならず、代わりに「緊急SOS」のモードに切り替わってしまうため注意が必要です。
再起動ループになってしまった場合はバックアップから復元
iPhoneがフリーズしたときの症状のひとつとして、丸いアイコンがくるくると回ったまま何度も再起動が繰り返されてしまうことがあります。これは、iPhone内部のパーツの故障や、ソフトウェアの設定が原因になって、再起動が無限ループしてしまう状態です。この症状は、iPhoneの電源を強制終了させたり、再起動させたりしても直らない場合が多いため、バックアップを取った上でパソコンをつかって再同期させることをおすすめします。
iTunesをインストールしたパソコンとiPhoneを接続し、iTunesを通してデータのバックアップを取ったり、パソコンとiPhoneの再同期を試したりすると、再起動が収まることがあります。なお、この方法でも再起動し続けてしまう場合には、電源が切れた状態でSIMカードを抜いて対処を行いましょう。その後、iOSを最新版にアップデートして対策します。
画面が真っ暗になるまで放電する
これまでご紹介した方法で症状が改善できない場合には、完全放電による強制終了という方法があります。起動状態のiPhoneをしばらく放置して、画面が真っ暗になるまで待ちます。バッテリー残量がゼロになったら、充電器につなぎます。この手順で、iPhoneを強制的に再起動させることが可能です。
本体の操作が効く場合には、Wi-fiやBluetoothをオンにしたり、ディスプレイのバックライトの明るさを最大にして放置したりしておくと、消費電力が増えるためより早く完全放電できます。ボタンの長押しやiTunesとの再同期でも対処できない症状には、バッテリーの完全放電をおすすめします。
なお、完全放電後に起動しても不具合が直らない場合、データのバックアップを取った上でiPhoneを工場出荷時の状態にリセットする方法も存在します。ただし、この操作をすると今まで使っていたアプリや保存されているデータが完全に消えてしまうため、バックアップが取れていない場合はおすすめできません。
電源が落ちない、強制再起動を繰り返してしまうなどのトラブルが発生した場合、まずはボタン長押しやAssistive Touchモードでの再起動を試されることをおすすめします。しかし、再起動をかけても不具合が直らない場合や、一度直ってもまた頻繁に同じ症状が出てしまう場合には、修理店への持ち込みがおすすめです。iPhone修理専門店なら、システムの設定やメモリ不足をはじめ、内部のパーツ故障による不具合にも対応できます。非正規修理専門店なら、正規店よりも待ち時間が短く、修理費用も安く抑えられる場合が多いのも特徴です。お手持ちのiPhoneのトラブルでお困りでしたら、ぜひ修理専門店へご相談ください。