iPhoneを水の中に落としてしまったり、誤ってポケットの中に入れたまま洗濯機で洗ってしまったりすると、防水のモデルでも不具合が起きる場合があります。iPhoneが水没して故障すると、修理の費用が気になって焦ってしまうかもしれません。水没した場合の修理費は、正規店か非正規修理専門店かによって異なります。ここでは、水没してしまったiPhoneの修理にかかる費用や、修理店でサービスを受ける場合の注意点をご紹介します。動かなくなってしまったiPhoneを復旧させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
iPhoneの不具合が水没による故障かどうか確認する方法は?
iPhoneを水に濡らしてしまった後、動作に不具合が起きたからといって、かならずしも水没による故障とは限りません。適切なサポートを受けるためには、まず水没による不具合かどうかを確かめることをおすすめします。水没による修理の場合、残念ながらメーカー保証の対象外となり修理費がかかってしまいますが、本体の動作不良による不具合であれば保証が効きます。
水没かどうか確認するには、SIMカード挿入口に搭載されている「液体侵入インジケーター」の色を見ます。この部分は通常では白色またはシルバーですが、水分が触れるとパーツが赤く変色します。一度赤色になると乾いても元の色に戻らないため、SIMカード挿入口を開けてこのパーツが赤になっている場合は水没したと判断しましょう。
このパーツが白やシルバーのままであれば、水濡れではない原因でiPhoneが動かなくなっている可能性が高いといえます。修理店で故障の原因を調べてもらいましょう。
Appleストア店舗での水没の修理にかかる料金は?
Appleストア店舗や、正規代理店であるAppleサービスプロバイダで修理する場合、料金はモデルによって異なります。
Apple公式ページによると、2018年9月現在の修理料金は下記の通りです。
iPhoneXS MAXは67,400円
iPhoneXSおよびXは62,400円
iPhone8 Plusは45,400円
iPhone8とiPhone7 Plusは39,800円
iPhone7は36,400円
iPhone6s PlusとiPhone6 Plusは37,400円
iPhone6sと iPhone6は33,800円
iPhoneSE以前のモデルは30,400円
これらの修理費用に別途消費税がかかります。
同じ世代のモデルでも名前にPlusと付く機種は修理費が3,000円程度高く、新しい機種ほど高い修理費が設定されています。水没の修理費は画面の破損のみと比べると2倍近くかかり、iPhoneSE以前のモデルでも最低30,400円かかります。
Appleストア店舗やサービスプロバイダで水没修理をする場合、一番安い場合でも3万円以上かかるようです。なお、1年前に設定されていた正規店での修理費と比べると、どの機種も1,000円前後値上がりしていました。そのため、今後さらに値上がりする可能性も考えられます。
メーカー保証では水没は保証対象外!
Apple製品1年限定保証では、水没は対象外となっており、修理には正規の費用がかかります。iPhoneは機種によって防水機能が備わっていますが、完全防水ではないため長時間の水濡れに耐えることができません。また、長く使用することで防水機能が弱まると水没故障の危険性が高くなるとから、最初からメーカーの保証対象外になっていると考えられます。
なお、保証期間が延長され、通常のメーカー保証よりも対象範囲も広くなるAppleCare+に加入している場合でも、水没の修理には費用がかかります。この場合、正規の修理費よりは安く抑えられますが、全機種共通で11,800円(税別)のサービス料金がかかるので注意が必要です。
また、AppleCare+は加入するのに費用がかかります。モデルによって異なりますが、最低でも14,800円はかかるため、実質的にはメーカー保証による修理の場合とほぼ変わらないサービス費が必要になります。
非正規の修理店での水没修理にかかる料金は?
AppleストアやAppleサービスプロバイダ以外にも、水没を修理してくれるお店があります。非正規の修理専門店では、正規店とほぼ同様のサービスを、より安い価格で受けることが可能です。修理費用は各修理店によって異なりますが、安いところでは15,000円から水没による故障を直せます。また、非正規修理店では最短3時間程度で修理が完了するため、混雑する正規店で修理するよりも早いのも特徴です。
非正規のお店に頼むのは不安という声もあるようですが、非正規の修理専門店の多くは信頼のある大手家電量販店が専門業者と提携して展開しています。正規店と同質のサービスが期待できるため、それほど心配することはありません。どうしても不安がある場合は、持ち込みを考えている修理店を利用した人の口コミや評価を事前に調べてみましょう。
水没してしまったiPhoneの不具合には、電源が入らなくなったり、充電がすぐに切れたりといった症状があります。まだ本体が動く場合には、すみやかにバックアップを取っておきましょう。iPhoneの不具合が水没によるものなのかを確認したうえで、水没修理に対応しているお店で、必要な部品を交換してもらうなどのサービスを受けると安心です。水没による故障の修理はAppleCare+に加入していてもそれなりの値段がかかりますし、未加入の場合は3万以上の出費になってしまいます。安い金額で迅速に修理してもらいたいときは、正規店と比べてリーズナブルな修理費用が設定されている修理専門店への持ち込みをおすすめいたします!