うっかり水をこぼしてしまったり、トイレで手をすべらせて落としてしまったり、突然の豪雨で濡れてしまったり……iPhoneが水没してしまうと困りますよね。私たちの生活に欠かせないiPhoneだからこそ、水没の危険も日常のいたるところに潜んでいます。そもそもiPhoneに限らず、精密機器は水分に弱いもの。防水性能がないiPhone6/6sは、水没することで電源が入らなくなったり、ときにはそのまま復活せず、大切なデータが失われてしまったりすることもあります。iPhoneが水没しても慌てないように、ここではその対処法を紹介します。
iPhone6/6s(アイフォン6/6s)は防水性能がない
日本におけるスマホシェアの約7割を占めているのがApple社のiPhoneです(2017年調べ)。実は、そのiPhoneシリーズは「iPhone 6/6s」までは、防水性能の搭載は公式として発表されていません。
6sでは「7000シリーズアルミニウム」といわれる強度の高い素材が使用されていますが、こちらは防水という観点から見ると防滴レベルにとどまります。これは、Apple共同創業者の故スティーブ・ジョブズが防水性能を備えることにより生じるデメリットを嫌ったためだといわれます。
そのため、ほかの多くのAndroid端末が早くから防水機能を謳う中、iPhoneは2016年に登場したiPhone7まで防水性能が搭載されませんでした。また、その防水機能は高度なものではありながらも、海水など水以外の液体に対してや、水中での長時間の撮影には適しておらず、完璧ではありません。
水没後の応急処置と正しい乾燥方法
iPhone6/6sを水没させてしまった場合、まずはそのままの状態で電源をオフにして、すみやかに水分を拭き取ってください。電源を入れたままですと、iPhone内部に水分が入っていた場合に中の基板がショートし故障するおそれがあるため、必ず電源を切りましょう。次に、カバーやアクセサリー類をすべて外し、iPhone本体をタオルで丁寧に拭き取ってください。データが記録されているSIMカードも抜き取り、こちらも水分を拭き取っておきましょう。
水分を拭き取ったiPhoneは、乾燥剤と一緒に密封容器に入れてください。完全に内部まで乾燥できたかどうかは、内部を確認してみなければ分かりません。水分が残っていると、後々の不具合の原因にもなりかねませんから、確実に乾燥させましょう。ひとまずこれらの対処方法を試した後、Appleストアやスマホ修理専門店に持ち込み、内部クリーニングとバッテリー交換をしてもらうと安心です。
iPhoneの修理にかかる時間と費用
応急処置を試しても電源がつかない、画面の表示がおかしい、画面に水が入っている――これらの異変でAppleストアに持ち込んだ場合、「AppleCare+ for iPhone」というサービスに加入していれば、2回までは全機種共通7,800~11,800円(税別)で修理が可能です。
このサービスに加入していない場合、iPhone 6/6sでは33,800円(税別)、iPhone 6 Plus/ 6s Plusは37,400円(税別)の修理代がかかります(2018年3月現在)。また、修理には事前予約が必要です。
それに対してスマホ修理店では、通常の水没であれば4,980~19,800円で修理が可能です。症状にもよりますが、目安としてぜひ参考にしてみてください。また、最短で即日の修理ができるのも魅力といえます。スピードや経済性を求めるのであれば、修理店を利用することをおすすめします。
iPhone6/6sの水没予防と対策
iPhone6/6sの水没を予防するためには、水気のある場所にiPhoneを放置しない、濡れた手で触らないなどの注意が必要です。また、必要に応じて防水ケース・ポーチ・シールなどのアクセサリーも活用しながら、iPhone6/6sの水没を予防しましょう。
専用の防水ケースは水没だけでなく、万一落としたときの衝撃や塵からもiPhoneを保護してくれます。最近では、超薄型のケースをはじめカラーバリエーションも豊富に取り揃えられています。
また、釣りやサーフィンといったアウトドアシーンでは、ストラップのついた防水ポーチが便利です。水深制限や時間制限はありますが、水中撮影に対応しているものも数多くあり、価格も比較的手頃です。防水シールは、iPhoneを包むように覆うことで、デザインを損なわずに水から守ってくれるすぐれもの。もちろん、水没対策として万一のときのためにバックアップを取っておくことも大切です。
iPhone6/6sを水没の危険から守るための予防と、誤って水没させてしまったときの対策をいくつかご紹介しました。万が一水没させてしまったとき、素人判断で誤った方法を試すと、さらに症状を悪化させることにもなりかねません。トラブルの直後にここでご紹介した応急処置を施した後、信頼できるAppleストアやスマホ修理専門店へ修理を依頼するのがもっとも安心です。iPhone6/6sの水没でお困りの方は、どうぞお気軽にスマホ修理専門店へお越しください。